最近はあまり使われてない?恋愛のabcの意味♡
aの意味
恋愛におけるabcとは、80年代から90年代に流行った、いわゆる隠語の一種です。これはカップルがお付き合いを初めてから、進んでいくステップを表しています。
当時はこのabcのどの段階にいるのかが、友達同士の会話でもかなり重要視されていました。カップルの成長度合いを表す物差し、と言っても良かったでしょう。
ではそんな恋愛のabcを順を追って説明していくと、まずaとはキスの事です。恋人たちの初めの一歩、という感じでしょうか。中学生や高校生だと「彼氏とaしちゃった♡」なんて言うと、友人たちの間で大盛り上がりでした。
bの意味
続いてbとはキス以上、セックス未満の段階の事です。abcという言葉が流行った頃は「ペッティング」などと言ったりもしましたが、今の若い人たちには通じないでしょう。
当時は体に触れることをペッティング、と言い、いわゆるエッチな事はしているが、挿入はしていない状態のことを表していました。これはかなり広義な意味なので、定義づけが非常に難しい段階でしたが、挿入=セックスという行為は当時の若者にとって、非常に大事な事だったのです。
cの意味
cの意味はもののずばりセックスで、「ついに結ばれた!」という段階です。しかし、前段階のbが設定されていることからもわかるように、当時のカップルにとって、初めてのセックスというのは一大イベントのようなものでした。
性意識が今ほどオープンではなかった分、性教育も閉ざされたもので、セックスをすることにすごく重たいイメージがあったのです。
以上がお付き合いを始めたカップルが、キスからセックスに至るまでの過程をアルファベットで表した、恋愛のabcそれぞれの意味になります。
意味がわかるとなんだかドキドキする響きがありますよね。現在となっては完全に死語ですが、当時のカップルの関係を本当に上手く表していたので、昔は当たり前に使われていました。
恋愛のabcにおける「どこまでやった?」の意味
上で説明をした恋愛のabcは隠語なのですが、80年代から90年代はみんな使っていたため、誰でも意味が分かりました。そのため、この「どこまでやった?」というのは友達のカップルなどに、abcのどの段階まで進んだのかを聞く時によく使われていました。
「A子とどこまでやったんだよー」なんて聞くと、今では非常に下世話に聞こえますが、「一歩一歩ステップを歩んでいくのがカップルとして当たり前」という認識からくる言葉だったので、当時は微笑ましいものでした。
当時の女子は彼氏と自分が今どの段階にいるのかを、友達に相談したり、一人悩んだりしました。また、友人たちが次々とcまで経験していく中で、「なかなかbから先に進めない…」なんて悩みを持つカップルもいました。
中には彼氏とは「いつまでにa!」「いつまでにb!」「夏休み中でcまで卒業!」なんて目標を立てる人もいたほどです。
恋愛のabcという言葉が流行り、友人たちでabcの話を頻繁にすることで、自分と彼氏の関係を周りのカップルと比べ、焦ってしまう人も珍しくありませんでした。それほど、この恋愛のabcという物差しは当時の人々に浸透し、大きな存在だったのです。